「AIを使えば副業で月5万円」。SNSを開くと、そういう話が毎日のように流れてくる。
こっちは朝から晩まで本業がある。
それ以外の時間でYouTubeの動画を編集して、ブログを書いて、通勤電車の中ではnoteを書いている。AIも毎日使っている。なのに収益は、いまのところ1円もない。
月5万円どころの話ではなくて、最初の1円がとにかく遠い。成功談ではないので、期待して読み始めた人には先に謝っておく。うまくいっていない側の話を、うまくいっていない最中に書いてみる。(´;ω;`)
「AIで稼げた」の話は、だいたい途中から始まっている
AIで月5万円とかっていう話を読んでいて、ずっと引っかかっていることがある。どの話も、ある程度できあがったところから始まっているのだ。
すでにフォロワーがいる。すでに記事を書く習慣がある。すでに売るものがある。そこにAIを足したら作業が速くなって収益も増えました、という流れになっている。AIは掛け算みたいなもので、掛けられる側の数字がゼロなら、答えもゼロのままだ。
自分はまさにそこにいる。チャンネルもブログもまだ育てている途中で、AIを使えば文章は早く書けるし、動画の構成も一瞬で出てくる。でも見てくれる人がいなければ、早く作れたことは収益にならない。作る速度が上がっただけで、届く人数は変わっていない。
他人の数字は、自分の数字と並べるものじゃなかった
SNSには収益のスクリーンショットがよく流れてくる。先月は何万円、AIのおかげで作業が半分になった、というやつ。
見るたびに、自分だけ取り残されている気がしていた。でもよく考えると、目に入るのは結果が出た人の投稿だけだ。ゼロのまま淡々と続けている人は、わざわざスクショを載せない。だから見えない。
頭では分かっていても、夜に一人で動画編集をしていると、そんな理屈はあまり役に立たない。比べるのをやめたというより、比べても意味がないと自分に言い聞かせながら作業している、というのが実際のところだ。
作る時間は減った。でも悩む時間はあんまり減っていない
AIを使い始めて一番変わったのは、作業時間だと思う。ブログの下書きは前より確実に早い。YouTubeの台本も、白紙から考えるより叩き台がある方がずっと楽だ。
ところが一日の終わりに振り返ると、あまり進んだ気がしない。というかAIが作ったものは、なんというか面白くない。無機質というか・・・
何を書けば読まれるのか。どのテーマなら動画を見てもらえるのか。この記事でアドセンスの審査は通るのか。AIはこういう問いにも、それらしく答えてくれる。ただ、それらしい答えが十個並ぶと、今度はどれを信じるかで迷う。結局選ぶのは自分で、その結果が分かるまでには数週間かかる。
手を動かす部分は速くなったのに、判断して待つ部分はそのまま残っている。副業に使える時間が限られている人ほど、この待ち時間がじわじわ効いてくる。
稼ぎたい気持ちが先に走ると、しんどい
正直に書くと、新しいことを始める動機は「稼ぎたい」だ。立派な理由ではないけれど、ここで取り繕っても仕方ない。
この動機は燃料としては強い。その代わり、結果が出ないときの苦しさも強い。動画を一本上げても再生数は数十回。ブログを書いても、検索から来る人はほとんどいない。そのたびに「やっぱり無理なのでは」と考えてしまう。
週に一本のペースを守っていても、ゼロはゼロのままで、努力と収益がつながらない期間は思っていたより長い。そこに「AIを使っているのになぜ」という気持ちが乗ってくると、余計に焦る。たぶん自分は、AIが何かを解決してくれることを期待しすぎていた。
月5万円を、最初の1円まで分解してみる
遠すぎて見えなくなるので、考え方を変えてみた。
月5万円は、いきなり目指す数字ではない。たとえばアドセンスなら、まず審査に通ること。通ったら、最初のクリックが発生すること。そこから数円、数十円と積み上がっていく。YouTubeなら、収益化の条件に届くまでの登録者数と再生時間がある。
最初の1円の手前にも、「審査に通る」「条件を満たす」という段階がいくつもある。それを飛ばして5万円を見ているから、遠く感じるのは当たり前だった。
そう考えると、今やるべきことは、AIで稼ぎ方を探し回ることではない。目の前の条件を一つずつ満たすことだ。自分の場合は、アドセンス合格に向けて記事を積むこと。プログラミングで苦労した話は実際に通った道だから、AIに頼らなくても書ける。
AIに任せること、任せないこと
今のところの線引きはこうしている。
構成の叩き台、言い回しの候補、調べものの下書きはAIに任せる。体験談、失敗した話、そのとき何を考えたかは自分で書く。AIが出した文章をそのまま載せると、どこかで読んだことのある内容になってしまうし、読む側にも伝わる。
それに、副業を長く続けるなら、自分の経験が一番の材料になる。AIは誰でも使えるけれど、自分が何に詰まって、どうやって抜けたかは、自分にしか書けない。
結局、月5万円は無理なのか
分からない、というのが今の本音だ。
審査にも通っていないし、収益化の条件にも届いていない段階で、無理かどうかを決めるのは早すぎる。かといって、AIを使えば誰でもすぐ届くという話も、自分の実感とは合わない。
ひとつだけ言えるのは、AIを使っても、続けた時間はちゃんと必要だということ。作業が軽くなった分、続ける余裕は少し増えた。その余裕を使って、来週もまた動画を一本上げて、記事を一本書く。今のところ、やることはそれだけだ。
